2020.09.09(水)
過去8月の暑~い日の写真
子供達(選手達)はスゴイ(^^;)💧
娘の1枚😄
この日は「もう帰ろう!片付けぇーー!」
原則中止の基準値『31℃』超えました💦
子供達に危険が・・
クレー(土)グラウンドでもこの温度
あ~誤解招くとアレなんだけど..この温度の時は子供達はすでに練習終わって着替えて指導者達だけで片付けている時です😅
周囲温度《44.6℃》🥵
こんな時に練習してたら..倒れます😵
何だかんだで熱中症の続編を書こうと思ってて、こんなにも期間が空いてしまったよ😅
今回は、私がセミナーを受講して何個か質問させていただいて..
それに回答を戴いたのを掲載する仕組み😄
他のみんなも色々質問してたので違った視点で質問してみた。
所々、参考になるのもあるのではないだろうか...
それでは..
- 暑熱順化(暑さに慣れる)
- 身体冷却
- 掌(てのひら)を冷やすと深部体温を下げられるとのことですが、首元や太ももを冷やすのとどちらが効果がありますか?
- 試合中ではハーフタイムに着替えると良い。とのことでしたが、ユニフォームをもう1着用意した方が良いのでしょうか?
- 頭から水を被って、シャツがびしょ濡れになるのは良くないという説明がありましたが、理由はなんでしょうか?
- 運動前の身体冷却というお話がありました。掌を冷やすと熱中症予防になるということを聞いたことがあるのですが、有効でしょうか?
- トレーニングで帽子を被るのは有効でしょうか?
- シャツを出す出さないで影響はありますか?見た目の(だらしない)問題でシャツをパンツにインするようにして来ましたが熱中症対策として有効は?
- 霧吹きなどで水を直接選手に吹きかけるのは熱中症に効果がありますか?
- 熱中症
- 熱中症の疑い-対処
- 急に水をかけても大丈夫ですか?心臓等への負担は大丈夫ですか?
- 熱中症になり倒れた選手を、暑い場所から涼しい場所に運ぶ際に、倒れた直後にすぐに動かしてしまっても大丈夫なのでしょうか?それとも意識障害などの状態を確認してから動かした方が良いのでしょうか?
- 熱中症を発症した選手を涼しい処へ運べない場合は日陰へ運び、横に寝かせてとしますが、用意した氷水が溶けてしまったりとか困難な会場の場合とかは、《うちわ》で扇ぐというのは効果があるのか?暑い日の熱気は逆効果になる様な気がしますがどうでしょうか?状況は救急車を呼んでいる間の行動です。
- 練習中に、子供が軽度の頭痛や気持ち悪さを訴えたため、日陰で冷水タオルを用いて身体を冷やして休憩を取らせた後、症状が改善し子供自身もやりたい。と云った場合、指導者としてどうしたら良いでしょうか?
- 熱中症予防
- 最後に
暑熱順化(暑さに慣れる)
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暑熱順化には性差はありますか?
A:女性の方が長い時間がかかることが研究で報告されています。発汗機能に男女差があるようです。
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輻射について半そでの方が長袖に比べて効果があるのでしょうか?
A:熱は高い方から低い方に移動しますので夏の気温が高い時また輻射熱の王様である太陽が出ている時は輻射熱は体内に入って、体温の上昇に貢献します。従って半袖と長袖の効果はほとんど変わりません。むしろ、つばのついた帽子(キャップ)によって輻射熱を遮る方が効果的です。
- 暑熱順化の獲得に10日前後かかるとありましたが、これは屋外グラウンドに10日間前後いることが必要ということでしょうか?
A:屋外でなくても気温が高い中で運動する機会があれば、10日前後で順化します。また、運動後に短い時間お風呂につかる事も順化を助けることになります。のぼせない様に気を付けてください。
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育成年代ですと普段の練習は夕方以降なので暑熱順化と云う意味では不十分かと思いますが、平日は夕方、週末は日中の活動の場合どのように暑熱順化していけばよろしいでしょうか?
A:夕方の気温にも依りますが、汗をかくぐらいの運動をしっかり行っていれば週末の昼間のゲームに対する順化の効果はあります。また、運動後に短い時間お風呂につかる事も順化を助けることになります。のぼせない様に気を付けてください。
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他の選手と比べて汗をかく量が明らかに少ない選手は、どのように改善させればよいか?小学生の選手です。汗もかかず、顔色も赤くならず、熱がこもっている様に見えます。
A:汗腺の数は増やすことができませんので、活動出来る汗腺を増やすために暑熱順化が必要です。また食事中など普段の水分摂取量が少ない人は発汗量が少ない傾向がありますので普段から水分をよく摂る様にしてください。発汗量が増えないうちは熱中症になる危険性も高いので練習量や練習強度を少なくする工夫や身体冷却も行ってください。
身体冷却
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掌(てのひら)を冷やすと深部体温を下げられるとのことですが、首元や太ももを冷やすのとどちらが効果がありますか?
A:どちらも冷却効果があります。体温の低下効果は従来の首や鼠径部のアイシングよりも掌を冷やした方が体温の低下が早いという報告に基づいてこの方法を紹介していますがより体温を低下させるという意味では、冷却部位を複数冷却することをお勧めします。
この氷を前腕に当てたり、口にほおばったり😆
個人個人、体温を下げる方法を見つけてました。
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試合中ではハーフタイムに着替えると良い。とのことでしたが、ユニフォームをもう1着用意した方が良いのでしょうか?
A:ユニフォームが水分を蒸発しない素材の場合は、交換した方が良いです。濡れたままだと気化熱による冷却効果が小さくなります。
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頭から水を被って、シャツがびしょ濡れになるのは良くないという説明がありましたが、理由はなんでしょうか?
A:冷水をかけるという意味ではその瞬間は冷却効果があります。また濡れた後にすぐ乾くような衣類の素材や湿度低い時は、衣類を濡らすことは有効かもしれません。しかし湿度が高い状況では濡れた衣類の水分は蒸発しないため重くなる上、汗の蒸発を妨げることになるため勧められません。
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運動前の身体冷却というお話がありました。掌を冷やすと熱中症予防になるということを聞いたことがあるのですが、有効でしょうか?
A:掌に限らず行為自体が、熱中症対策として有効です。
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トレーニングで帽子を被るのは有効でしょうか?
A:日射しを遮る点においては有効だと思います。ただ、通気性が悪いと熱がこもってしまう可能性がありますので、通気性の良い物また通気を確保するのが良いと思います。
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シャツを出す出さないで影響はありますか?見た目の(だらしない)問題でシャツをパンツにインするようにして来ましたが熱中症対策として有効は?
A:風通しを良くするという意味では、シャツを出した方が熱はこもりにくいです。
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霧吹きなどで水を直接選手に吹きかけるのは熱中症に効果がありますか?
A:送風の体温低下効果の実験ではよく身体や顔にスプレーをかけます。風があると水が気化する時に熱を奪います。身体の外に熱を逃がすという意味では効果があると思います。
熱中症
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外の炎天下での熱中症はわかります。室内で室温・湿度に関係しての熱中症もわかります。雨の日の外での活動で熱中症になったというケースが『あるのか』わかりません。あるとしたらどういった症状でどうやって気付けばいいですか?
A:雨の日でも熱中症になる可能性はあります。運動していて体温が上昇すると汗をかいて汗の蒸発により熱を逃がそうとしますが雨の日はそれが出来ないため熱がこもりやすくなります。症状は雨の日と同じでめまい、頭痛、吐き気、筋の痙攣、などです。選手の動きが悪くなってきたり走れない時間が多くなった時は声をかけて、症状を確認するなどして対処する必要があります。詳細は日本スポーツ協会の運動時の熱中症予防ガイドブック・動画(https://www.japan-sports.or.jp/medicine/heatstroke/tabid523.heml)を参考にしてください。
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シニア世代での注意点がありましたら教えて欲しいです。
A:年代にもよりますが、発汗機能が弱まることが加齢の影響で指摘されています。水分補給と身体冷却を行うこと、また事前の脱水にも注意が必要かと思います。
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もし熱中症になってしまった後であったとしても、前腕を冷やすという処置は有効でしょうか?
A:効果はあると思います。しかしそれと同時に熱中症になった場合はより広範囲の冷却をしてください。
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日焼け止めクリームをつけることは熱中症への影響はあるのでしょうか?
A:皮膚のダメージを軽減するという意味では有効だと思います。発汗の妨げにならない程度に塗りましょう。
熱中症の疑い-対処
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急に水をかけても大丈夫ですか?心臓等への負担は大丈夫ですか?
A:ガイドラインでは、ショック状態など生命を脅かす合併症が存在しない限り、冷却処置を行うことを推奨しています。心配な場合は救急車の要請時に医師などの指示を仰いでください。
A:倒れ方によると思います。頭部や頚部の保護が必要な倒れ方なら、部位を保護しながら運んだ方が良いと思います。意識障害はすぐに確認できますので意識障害が見られる場合は運びながら救急車の要請し、冷やしながら呼びかけも続けて意識障害の確認を継続します。
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熱中症を発症した選手を涼しい処へ運べない場合は日陰へ運び、横に寝かせてとしますが、用意した氷水が溶けてしまったりとか困難な会場の場合とかは、《うちわ》で扇ぐというのは効果があるのか?暑い日の熱気は逆効果になる様な気がしますがどうでしょうか?状況は救急車を呼んでいる間の行動です。
A:何もしないよりは、風を当てることも効果があります。熱気があっても、水分を蒸発することができれば冷却効果が期待できます。氷がない場合は、水道水をかけ続けることが推奨されています。
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練習中に、子供が軽度の頭痛や気持ち悪さを訴えたため、日陰で冷水タオルを用いて身体を冷やして休憩を取らせた後、症状が改善し子供自身もやりたい。と云った場合、指導者としてどうしたら良いでしょうか?
A:当日は絶対に復帰させないでください。翌日以降も、1~2日は様子を見ながら慎重に進めてください。
熱中症予防
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熱中症を防ぐために運動前に事前に行っておくと良い事は有りますか?
A:暑熱順化を十分に行うこと。脱水にならない様に水分補給をしておくこと。運動前に出来るだけ体温をあげないことなどがあげられます。
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u6~8世代で特に注意すべき点があればご教示ください。
A:大人よりも子供の方が熱の影響を受けやすく熱を逃がしにくいので、休憩を頻繁に入れる事、休憩時に250mlを目安に水分を補給することです。
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休憩中に飲んだ方がいい飲み物はありますか?
A:塩分と糖質が含まれている、スポーツドリンクが良いと思います。
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水分を飲ませる場合に冷やしたものの方が良いのでしょうか?
A:冷却効果と胃から腸への移動速度、心理的の快適感の観点から、一般的には冷やした方が良いと考えられます。
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少年サッカーの場合、ハーフタイムに補給する水分量としてはどのくらいが理想なのでしょうか?普段からがぶ飲みする子、あまり飲まない子とまちまちで適正量の判断が難しいです。
A:15分ごとに、250mlが目安なので、ハーフタイム直後と後半開始直前に、それぞれ200~250ml(4~6口程度)飲むのが良いと思います。少ないと脱水による熱疲労を起こす可能性があり、逆に多すぎると胃から小腸への水分が移動する速度限界を超えるくらい大量の水分を飲んでしまうと、胃の中で水分の貯留時間が増え不快感が出る可能性があります。
最後に
やはり運営する時とかは、気を張るべきところ、見落としがちなところ、
みんなで確認し合うことが重要であると思う。
必ず確認することは、
・その当日(休日であれば)の急患・救急医療機関で
受け入れてくれるところは何処か?
・水道水までの距離・場所
・施設であれば冷房がきいている部屋の場所は?
命を守るための選択を第一に行う。
👆 救急車の要請は?
独自で行う?会場責任者に要請?
誰でも良いです。早ければ‼ 💯
☆救急車を呼んでいる間にできることの確認
まずはすぐに体温を下げられる処理が必要です。
熱中症の後遺症
よくある事例だと《腎(じん)機能障害》《肝機能障害》《脳機能障害》
などの後遺症が残ってしまった。ということがあるらしい。
過ごしやすい?
まだ暑い?
水分は?
体重の変化は?
食欲は?
睡眠時間の確保は?
尿の色の変化は?
チェックする項目はたくさんありますよ!
空と同じで5分・・10分・・1時間経過には
さっきと同じ空は見られません。
『身体の変化に早く気付きましょう 』
【自分の身は自分で守る】
それは第一であるけど...
やはり子供達の変化は周りの大人たちが
気を配ってあげないと..
『練習休むと次の試合出れない?』
『練習休むとチームメイトに何か言われる?』
代わりはいくらでもいる・・・
怒られる・・・
それは私たちが子供の時の ‷お話‴ です。
最近は私も含め指導者さん達も
たくさん勉強して知識を得ています😄
PLAYERS FIRST!《プレイヤーズ・ファースト!》
この理念が最初にあります。
まだまだ油断できないこの時期
熱中症は対策すれば問題ありません。
起きても迅速に準備・態勢・処置ができてれば
大丈夫です。
正しい知識で周りが動き出しましょう😉
別話
人工芝グラウンドがかなり高温になり危険な場所です。
色々の施設・またグラウンドでは《水のみ》の指定・制限がありますね。
そういったところで、スポーツ飲料を持ち込むことが禁止させられていて
熱中症対策にならない。という意見があり、
・・とある方が発表してくれたのが
「《大きめのブルーシートを敷いて、その上でスポーツドリンクを飲む》という事を許可を得て行ってる。」とのことでした。
みんなして
『なるほど。非常によいアイデアですね』と😄👍
許可は得る必要があると思うけど、、これはやっといた方が良いね😲
少しでも熱中症のリスクが減るのであれば・・何でもやりましょう🙆♂️
過去記事
長くなりました...
有難うございました。誤字脱字あったらスミマセン🙇♂️
また追記するものがあれば更新します😊