2020.02.28(金曜日) 電源工事の作業
私の業務は以下の様な工事の現場管理をしている。
主に工作機械の電源工事を業者に施工させて
・その事前打ち合わせ
・現場調査
・材料拾い
・見積り
・図面作成
・工程管理
・材料発注
・管理書類の作成(危険予知KY活動他...)
・作業当日現場管理兼天井下監視
・各種測定・顧客に引き渡し...その他もろもろ
・翌日の作業準備及び資料準備・・まだ他にも
・現場のバリケード区画(翌日継続作業の場合)
まぁ、派手そうに記載しているが毎日のルーティン業務なので無事にトラブル・クレーム無く作業が完了すれば大した問題ではない。
その日は、信頼している業者が「忙しくてこっちの現場に入れない。すみません」とのことなので、我々2人で元請けが施工と管理を兼務して行った。
本当はそういう事はしない。すべて業者にさせて我々は管理に徹底するのだが顧客が「どうしても、この日に(工事を)して。解体して→移設→移設先で接続」と言われて。
断る訳にはいかない。
なぜなら、全て我々に一括して契約交わして特命で指名してくれている。
相方と『やるぞ。』と声を掛け相方も潔く「やりますかぁ。」ってな具合に・・・
やはり相方は工事がしたい様子...なのでたまには気分転換だ!
それはそれはハリきってたぞ。
私もしばらく工事(施工)から離れていたので・・そういう時はケガしやすいからかなり気を張る。
だから私は、ほぼ手元で相方(作業員)の監視と管理
天井の中にてケーブル(電線)を這わすので、天井下にいる従業員等に被災させない様に立ち入り禁止区画等を設置して、人が通行する際には安全に誘導する。
先ずは、安全に作業をするために絶対にブレーカーを落とさせてもらう。
私も過去に感電したことあるが、感電したあとは心臓がバクバクする。
かなり危険です。
・・の後の操作禁止札(テープ)
誰かによるブレーカの再投入防止のため
電圧0V確認後、工作機械のケーブル解体
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なんだかんだして移設先でケーブルの接続状況
ネジ・ボルトのゆるみと異常な発熱を検知して赤色のマーカー色から異常の場合黄色に変化(変色)
一旦80℃超えて変色してしまうと元に戻らない仕様
なので異常を発見しやすい。
数年前からこのマーカーを使用している。
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その後の確認は送電前、測定試験(絶縁抵抗計による)
こればかりは、説明が難しい(長くなる)ので引用・・・
絶縁抵抗
絶縁抵抗(ぜつえんていこう)とは、電流が流れる電路における電路相互間及び電路と大地との間の絶縁性(電流が漏れない性能)のこと。
単位はΩ(オーム)であるが、一般的にはその100万オームの単位 MΩ(メグオーム)が用いられる。
絶縁抵抗が低くなると漏電を生じ、感電や火災等の原因となる。絶縁抵抗の測定は、電気保安の基本となっている。
0オームでOKだ。
それから測定開始
測定結果:500MΩ
良好!!
判定基準
電路の使用電圧区分 | 絶縁抵抗値 | |
300V以下 | 対地電圧(接地式電路においては電線と大地との間の電圧、非接地式電路においては電線間の電圧をいう。以下同じ。)が150V以下の場合 | 0.1MΩ以上 |
その他の場合 | 0.2MΩ以上 | |
300Vを超えるもの | 0.4MΩ以上 |
ブレーカを投入し、電圧測定及び検相チェック
電圧値:OK
まぁ素手は良くないが...
検相チェックも正相でOK
一方、他のところでは我々の取引業者を講師に迎え、顧客に漏電についての講座
主に不明に漏電を検知してしまう工作機械に対しての知識と改善方法
監視盤にて、ランプ表示状況
原因は1か所なのだが
《回り込んでしまう現象》
顧客にしたら、「一体どの警報が本当なのか?いつもの回り込み?実は本当の漏電?火災に繋がる?オペレーターの感電の影響は?」など不安材料が多い。
これも引用する。
とても分かりやすい説明になっている。
www.crane-club.com
感電による人体の反応
下図は、国際電気標準会議が公開した人体反応曲線図で、交流電流が人体を通過した時の反応を示している。50mAの電流が人体に流れた場合に、通電時間が3秒以内であれば、心臓から血液を送り出せなくなる心室細動の恐れはないが、50mAを超えると心室細動を起こして死に至ることを示している。50mAなら1秒まで、100mAなら0.5秒以内に電流を遮断すれば、心室細動や死亡する恐れはない。このため、50mA秒が安全限界に定められている。
● 交流電流が人体に流れた時の反応
0.5m A ( 通常、無反応 )
1mA ( 電撃を感じる )
5mA ( 相当な苦痛がある )
10~20mA( 筋肉が収縮し、支配力を失う )
50mA ( 相当に危険で死に至ることがある )
通電電流
人体の皮膚が乾燥している時の抵抗値は約4000Ω、皮膚が湿っている時は約2000Ω程度で、抵抗値が小さいほど感電した時の被害の程度は大きくなる。100Vの電圧に感電すると、皮膚が乾燥している場合は、25mA(100V ÷4000Ω)の電流が人体に流れる。皮膚が湿っている場合は、50mA(100V÷2000Ω)の電流が流れる。10~20mA以上の電流が人体に流れると、筋肉が痙攣して自由が利かなくなり、感電個所から離れられなくなる。これにより、通電時間が長くなって死に至ることがある。 筋肉が痙攣して自分の意志で電路から離れられなくなる電流を不随意電流といい、運動の自由を失わないまでの最大の電流を可隋電流又は離脱電流という。大多数の人が離脱できる可隋電流は、男性では9mA、女性では6mAといわれている。
● 通電電流の求め方
単相交流100Vの電線に人の手が触れた時の人体に流れる電流の求め方。ただし、手と電線との接触抵抗を200Ω、人体の抵抗を300Ω、足と大地との接触抵抗を1500Ωとする。
手と電線との接触抵抗、人体の抵抗、足と大地との接触抵抗は、抵抗を直列接続した電気回路を構成している。したがって、これらの合成抵抗は
200+300+1500=2000Ω
これにより、人体に流れる電流の大きさを求める。
上記のだと【漏電ブレーカ】だと感度電流値によって保護する機構になっている。
100Vブレーカーだと30mA(感度電流値)で漏電時にはブレーカーを遮断する。
でもいくら遮断出来たとしてもここまで流れた場合、人体には危険である。
今日、招いた講師も相当な知識量ですごく分かりやすかった。
ありがとうございます!!
上の説明と同じだった。数字(値)まで同じで完全に頭に入っているんだね。
凄い!!
結果、費用も掛かるので提案はたくさんさせて頂き返答を待つ。
ボーリング接地方式してB種接地の単独化が最善策
ただデメリットもある。それをしたら目先の改修改善は可能だが、後々D種接地の方で違うのを拾いこんでしまう現象が起こるかもしれない。
まさに【あみだくじ】という状況に近いとのこと。
色んな道があるのと同じで電気も道があれば流れやすい方に流れていく。
いわゆる抵抗値の低い方を優先に・・
普段サッカーの事を考える事が多くなった自分の人生であるため何かサッカーに関連付けて勉強すると頭に入りやすい。
例えばディフェンスの甘いところを人数掛けて攻め込むとか・・
抵抗値の低い方・・・
色々考えれる。電気は素直でありながら目に見えないから恐ろしい物である。
必要な国家資格は私も取得済みだが、こういう保安規定というのは難しくて獲っていない。
知り合いが周りにいないと私の場合だと独学はかなり厳しい。
でも、常に勉強していないと最近は顧客の方が勉強しているためマジでヤバイ時がある。
あ~プレッシャー😂
今日も長いブログで、あまり興味ない方は難しい話で面白くないと思う。。
なのでここまで読んでくれた方には感謝する🤗
ありがとうございます!